第3のビールと酒税

2014-06-05

このところ暑い日が続きました。

暑いと言えば,やはりビールとなりますが,昨日,サッポロビールが第3のビールとして販売しているある商品の販売を終了するという報道がなされていました。

報道によると,当該商品が第3のビールに該当しない可能性があるとのことです。

ご存じのとおり,ビールには酒税が課せられています。酒税法第1条も「酒類には,この法律により,酒税を課する。」と規定されています。

そして,「酒類」とは何かという定義規定がこと細かに定められているわけですが,ビールは,発泡性酒類に分類されています。

発泡性酒類には3種類あって,ビール,発泡酒,その他の発泡性酒類に区分されており,この「その他の発泡性酒類」が第3のビールと呼ばれているものです。

ビールの定義は,①麦芽,ホップ及び水を原料として発酵させたもの,②麦芽,ホップ,水及び政令指定物品を原料として発酵させたもので,当該物品重量合計が麦芽の重量の50%を超えないもの,とされています。

発泡酒の定義は,麦芽又は麦を原料の一部とした酒類で発泡性を有するものとされています。

そして,ビール及び発泡酒以外の発泡性を有する酒類がその他の発酵性酒類,つまり第3のビールということになります。

以上は大まかな定義の紹介で,実際にはかなり細かい規定で分類されています。

そして,肝心の税率ですが,1キロリットル当たり,ビールは22万円,発泡酒は17万8125円又は13万4250円(麦芽の重量によって税率が二種に区分されています。),第三のビールが8万円とされています。

1キロリットルという単位はピンときませんので,350ml缶に換算すると,

ビールが77円,

発泡酒が約62円又は約47円,

第3のビールが28円となります。

ずいぶん差が大きいですね。

ある報道によると,サッポロビールはこれまで納めた税金との差額分として100億円以上を納付しなければならない可能性が示されていました。結果は甚大ですね。

酒税をできるだけ抑えるため,ビール製造各社は,発泡酒や第3のビールの商品開発,研究,製造を行っているわけですが,発泡性酒類の分類によってこれだけの結果の違いが生ずるということは,相当丁寧な酒税法の解釈,当てはめが必要となってくるということでしょう。

ところで,酒税法も消費税と同じ間接税の一つですが,なぜ酒類の製造者は酒税を納めなければならないのでしょうか。

一説には,酒類はタバコと並んで,他の物品と並んで特殊な嗜好品としての性格に着目して課税がなされるなどと説かれますが,あまり説得力はないように思います。

酒税は,戦前においては国税収入の第1位を占めていた時期もあったようですが,現在では国税収入の約3%程度のようです。

いずれにしても,飲めば飲むだけ国税収入に貢献しているということになりますね。

http://yamato-law-accounting.com/ hy

Copyright(c) 2012 やまと法律会計事務所 All Rights Reserved.